2017年3月27日 19時〜

場所:Rethink Cafe

『Rethink FUKUOKA PROJECT 『LGBTって何だろう?〜同性婚って知ってる?〜』』

「福岡」を舞台に、異なるジャンルで活躍する企業や人々を有機的につなぎ合う、Rethink FUKUOKA PROJECT。
このプロジェクト内で、サイノウがプロデュースする第九弾イベント『メディアのこれまでとこれから』を「Rethink CAFE」で開催しました。

ゲスト紹介

九州レインボープライド代表

あなたののぶゑ

本名:三浦暢久
31歳の時にカムアウトし現在オープンリーゲイとして活動を開始し、アロマヒーリングサロンを運営し3月13日で7周年を迎えるサロンでは アロマヒーリング及びカウンセリングも実施し、これまで 2000人近くのカウンセリングの実績を持つ、現在では 同性婚・平等婚の当事者サポート団体「MarriageRings4LGBT」・LGBT啓発イベント「九州RAINBOW PRIDE」の代表を務める

https://www.facebook.com/anatano.nobue

弁護士 東京弁護士会所属

山下 敏雅

2003年(平成15年)10月弁護士登録,川人法律事務所,弁護士法人東京パブリック法律事務所(公設事務所)での勤務を経て,現事務所設立。
一般民事・家事事件・刑事事件のほか,
・ 過労死・過労自殺・労災事件(損害賠償,労災申請,行政訴訟)
・ 子どもの事件(少年事件・虐待事件・学校災害・未成年後見等)
・ 脱北者支援
・ LGBT・セクシュアルマイノリティ支援
・ HIV陽性者支援
等に取り組んでいます。

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【LGBTって何?】

「多くの人にLGBTのことを知って欲しい」(あなたののぶゑ)

みなさんはLGBTという言葉を耳にしたことはありますか?? LGBTとは、女性同性愛者(レズビアン)、男性同性愛者(ゲイ)、両性愛者(バイセクシュアル)、性同一性障害を含む性別越境者など(トランスジェンダー)の人々を意味する頭字語です。最近は、日本でもよく耳にする言葉となりましたが、まだ日常的な身近さを感じたことがない人がほとんどかと思います。でも、実はLGBTの方は日本の人口の7.6%存在すると言われています。40人のクラスだと3人はLGBTだということです。 九州でもLGBTをテーマに多くの取り組みがなされてきましたが、その中でも注目を浴びたパレードを開催した九州レインボープライドの代表であるのぶゑさんを今回はゲストの1人目としてお呼びしました。 31歳の時に、カムアウトしたのぶゑさんは、その人柄からか多くの人に愛される存在となっています。何かあればのぶゑさんに相談に行こうという風潮は福岡ではあって、これまでにどれだけ多くの人が相談に行ったのかは測りきれません。

「法的にLGBTを見ることの大切さ」(山下敏雅)

ゲストの2人目は、現役弁護士として東京で活躍されていてる山下敏雅さん。 山下さんは、LGBTに関連する案件を中心に活動しており、イベントの中では弁護士的に見るLGBTのお話や実際にあった案件の話などをしてくださいました。 普段、弁護士という立場の方からお話を聞くことすら少ない参加者は、山下さんの話に食い入るような姿勢で聞いていました。

【LBGTの方が実際に苦労していること】

「家族から非難されることが一番辛い」(山下敏雅)

虹色の旗で彩られた会場で今回登壇したモデレーターである鶴田明子さん。 鶴田さんは現役の大学生で、西南学院大学文学部に通っています。鶴田さんは、15歳で椿姫彩菜さん著『私、男子校出身です』に出会いLGBTに興味を持ったそうです。大学3年次にアメリカ・ノースカロライナ州立大学に一年の交換留学を経験し、現在はマスコミを中心に就職活動を行なっています。 そんな鶴田さんからの「実際にLGBTの人が困っていることは何で、私たちからはどのような行動をしていけばよいのか」という質問に登壇ゲストが答えていきました。 山下さんは実際に弁護士として活動していた時に出会った子どもの話を例にとって、「親から非難されることが一番苦しい」とおっしゃいました。子どもは自らの性に対する違和感をどこに発散していいのか、誰に相談していいのか頭が混乱する。その中で、唯一の”逃げ場”でもある親に相談して非難を受ける。これが一番苦しいことなのだとか。難しい課題ではあるがコツコツと解決していきたいと話していました。

「常に受け入れる気持ちでいてほしい」(あなたののぶゑ)

今回もモデレーターを努めた現役大学生の松口健司さん。 もし周りにLGBTの子がいた時にどうすれば良いのかをのぶゑさんに質問をしました。のぶゑさんは、「特別な目で見るようなことはやめてほしい。ただ普通の周りと同じ友人として受け入れて欲しい」とおっしゃいました。山下さんの話でもあったように非難されて、受け入れてくれる人がいなくなるのが一番苦しいのだそう。もし周りに苦しんでいる友達がいた時は、受け入れる気持ちで接してぜひ周りの共感してくれる大人に相談しましょう。

【これからの未来に向けて取り組んで行きたいこと】

「多くの人にコツコツと伝え続けたい」(あなたののぶゑ)

最後のトークテーマは「これからの未来に向けて取り組んで行きたいこと」でした。 まだまだ一般的に認知をされていないLGBTという言葉。これをより多くの人にまずは知ってもらうこと、コツコツと少人数でもいいから日々伝え続けることが大事だとのぶゑさんはおっしゃいました。今回のRethink FUKUOKA Projectのようなイベントに登壇すること、そして実際に年に一度開催している九州レインボープライドのパレードの規模をより大きくしていくことが個人的な思いだそうです。 山下さんも同じく、多くの人にまずは知ってもらうことと答えました。未来の子どもたちが苦しまない世界、LGBTのカルチャーがある種当たり前になっている世界を目指して頑張って行きたいと答えました。

私たちが住む世界には多くの人が存在しています。色で例えると、赤の人、青の人、はたまた黒の人。そんな色がたくさん存在するからこそ、世界は面白いし、カラフルなのではないでしょうか?LGBTの象徴カラーでもあるレインボー。このレインボーを多くの人に伝え続けて行きましょう。

次回は、4/23(月)にBuzzFeed Japan編集長の古田大輔氏と株式会社ヌーラボ代表取締役の橋本正徳氏を招いて、「これからの”コンテンツ”のあり方とは?」についてRethinkしていきます。次回もお楽しみに!

Writed by saino.co

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