2016年10月11日 19時〜

場所:Rethink Books

『起業は一つの働く手段。Rethink FUKUOKA PROJECT -ミライの働くとは?『起業するという選択肢』-』

「福岡」を舞台に、異なるジャンルで活躍する企業や人々を有機的につなぎ合う、Rethink FUKUOKA PROJECT。
このプロジェクト内で、サイノウがプロデュースする第五弾イベント-ミライの働くとは?『起業するという選択肢』-を「Rethink Books 本とビールと焼酎と。Rethink with Ploom Tech」で開催しました。

ゲスト紹介

株式会社エニタイムズ CEO

角田千佳

慶應義塾大学法学部政治学科卒業。新卒で野村證券に入社し、その後IT企業を経て、 ”豊富な幸せの尺度を持った社会の実現”を目指し、 2013年に株式会社エニタイムズを創業。 同年末に、日常の手助け需要のある人とその依頼に応えて多様な働き方をしたい 人を繋げるプラ
ットフォーム「ANYTIMES」をリリース。

https://www.any-times.com/

株式会社ヌーラボCEO

橋本正徳

10代のころに経験した演劇の世界から大声とコラボレーションに対する興味がわきました。まさのりは2001年から Java と PHP 言語を主に使うプログラマとして活躍してきました。『星の王子さま』の筆者アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの「愛することはお互いに見つめあうことではなく同じ方向をめざすこと」という格言が好き。

https://nulab-inc.com/ja/
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起業するという働き方とは?〜起業はもう特殊ではない〜

「高校生の時は空き缶を集めて売ってました。」(橋本正徳)

みなさんは”起業”と聞くとどのようなイメージをもたれるでしょうか?今回のゲストの1人目である、株式会社ヌーラボCEOの橋本正徳さんは、別に一念発起して起業したわけじゃないと話した。 最初のビジネスは、高校生の時にお金がなかったから、空き缶を集めてそれを売ってそのお金で昼ご飯を買っていたとか。それがビジネスの始まりで、その後は八百屋や劇団、派遣プログラマーを経て、その延長線上で起業を選択しただけだと話してくれました。謙虚に話す橋本さんが経営している株式会社ヌーラボは今やアジアやアメリカなど世界に支社や社員を抱えている、福岡発としてはとても注目されているベンチャー企業の一社である。株式会社ヌーラボは、チームではたらく全ての人のためのプロジェクト管理ツールなどを開発・運用している。

「発展途上の国のまちづくりに興味があった。」(角田千佳)

今回のイベントのもう1人のゲストは、株式会社エニタイムズCEOの角田千佳さん。角田さんは、簡単・無料ではじめられる新しいご近所お手伝いコミュニティを運営している東京の女性起業家だ。しかし、最初から起業を考えていたわけではなく、もともとは国連の職員として発展途上国のまちづくりをしたいと考えていたとか。子ども時代は伝記をよく読んでいたらしく、最初に読んだのは、ガリレイ・ガリレオの本で影響を受けたそうだ。伝記ではなく、今生きている人で活躍しているだろうと探した時に、緒方貞子さんの本を読み、そこからボランティアの領域に興味を持ち出したと言います。 キャリアとしては、大学卒業後に、まずは社会人として勉強しようということで証券会社、ベンチャー企業で働き、その後起業をしたそう。起業をしようと思った時に周りの友達に発信をして、一週間後には無人島に行って、ビジネスモデルをネット環境がない中でひたすら考える時間を設けたとか。テーマは、「まちづくり」で、本当に必要なものは何なのかをひたすら問い続けたそう。周りの応援もあって、今は起業して3年目を迎えている。 ちなみに橋本さんの好きな伝記はファーブル昆虫記。昆虫を研究していたら伝記になるのかと衝撃を受けたそう(笑)。

福岡と東京、男性と女性の違いって?〜男女の違いはない?!〜

「結論として男女の違いはない。」(角田千佳)

今回もモデレーターを務めたサイノウの松口健司は、ゲストとして橋本さんと角田さんをお呼びした理由として、いろんな違いがあるのでは、と仮説を立てていたそう。福岡と東京という地理上の違い。男性と女性という性別の違い。さらには、話を聞いていくと生い立ちや起業したきっかけも全然違うお二人。男女の差というところでいうと、お二人とも共通している意見が、男女の差は関係ないということ。今はメディアが女性の働き方だとか、女性の社会進出などを強調しているが、その結果、起業家も女性起業家へのサポート体制が充実しすぎていて、本質的ではない現象が起きている。女性起業家でもある角田さんも、「男性・女性以外にも変数がたくさんあるから、性別なんてそのうちのただの一つの変数。」とおっしゃっていて、結論として男女の差は関係ないと断言した。

「起業しようと思った時に、近い役場が福岡だった。」(橋本正徳)

今、日本一起業率が高いと言われている福岡の街の盛り上がりは東京で活動している角田さんの耳にも届いていたようで、そんな福岡の街を選んだ理由を橋本さんに尋ねると、橋本さんは一言、「起業しようと思った時に、近い役場が福岡だった。」(笑) 橋本さんが当時起業を考えようとしていた13年前くらいの頃は、就職できない人がするというイメージだったそう。福岡でも東京でもどちらで起業しても構わないが、福岡はユーザーが近くにいるためにユーザーヒアリングがしやすい環境だというのが橋本さんの持論だ。それを他の地域でも展開できるのであれば、福岡からでも世界中に届くようなサービスが作れるのだろう。

起業の魅力は?〜これから変化を続ける社会における起業の立ち位置〜

「そこまで社会は変化しないと思う。」(橋本正徳)

今回もう1人のモデレーターとして、サイノウの市江竜太さんが入った。市江さんは福岡を始め、東京や海外のスタートアップ事情に詳しく、これからの社会における起業の魅力とは、という質問には、「すでに起業がそんなに変わった働き方ではなくなっている。」と話した。 橋本さんは、いろいろ騒がれているけれど、そこまで社会は変わらないのではないかと考えているようだ。たしかに、「起業」というテーマを掲げてイベントを行い、そこに集まる人々は情報感度も高く、これからの働き方が変わるのでは?!と危惧する中、世の中的に考えると7割くらいの人は、全くそのようなことを考えないで生きているのかもしてないのだ。AIだのシンギュラリティだの多くの議論が交わされる今。これからの働き方や職業、人々の生活はどのような変化をみせるのであろうか。

来月11月のイベントは、
空気株式会社代表取締役の木綿達史さんと、コンテンツクリエイターとして活躍する眞鍋海里さんをお呼びして「エンタメの本質」について話していこうと思います!

Writed by saino.co

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